ガラスや透明のプラスチック内に生じている歪を観測するために、2枚の偏光板を直交させた状態に配置し、その間に被測定物を挿入し、バックライトで観察すると、歪のある部分が虹色となって観察する事ができます。
こちらがその結果↓
原理的には歪のある部分で光路差が生じ、このように撮影されるそうなのですが、詳しくは直交ニコル法というキーワードで調べてみて下さい。
しかし、この方法だと、被測定物の視野以上のバックライトと偏光板が必要となり、少し面倒くさい。
ちゃんとした物だと偏光歪計として20~30万円ぐらいで、市販の物がありますが、高くて手が出ない!
と、思っていたら、目の前に偏光板付きの大きなバックライトがあるじゃないですか
→液晶モニタが!
ということで、Webカメラを液晶モニタへ向けて撮影してみます。
(モニタ上にはメモ帳のウィンドウを最大化して白く表示しています。)
上の状態で被測定物を撮影すると、このよう↓になり、何も起こりません。
そこで、カメラの前に偏光フィルタ(PLフィルタ)を無理やり取り付け、モニタを撮影した時にもっとも暗くなるように回転方向を調整します。
そして、このような状態↓
で撮影すると、最初の画像↓
のように歪のある部分が虹色になって現れます。
この歪があると、その部分で壊れやすくなるそうですが、単純に見えない物が見えるのは楽しい!
しかも、なんかキレイ。
と言っても、これまでキレイに見える被写体も少ないのですが...
これだと偏光(PL)フィルタは1000~2000円だし、Webカメラは、そこそこ良いやつでも1万円ぐらい。
ということで、1万円ぐらいあれば、この撮影ができます。
もう少しまじめに、まともなカメラを使って、カメラスタンドでカメラを固定するだけでも、そこそこ安くあがると思います。