外積は内積ほどは応用する事は出来ないのですが、外積を用いる事で、平面の向きの計算(ポリゴンの法線ベクトルの計算)や、2つのベクトルのなす平行四辺形の面積の計算、2つのベクトルのなす角度の計算などに応用できます。
2つのベクトルのなす角度については、内積でも計算できますが、外積を使うと、2つのベクトルの位置関係により、角度の値の+、-を使い分けることが可能になります。
内積の定義は以下の通りです。
三次元空間における2つのベクトル
において、ベクトルa とベクトルb の外積は、以下のようになります。
この外積の計算は少し覚えづらいのですが、ベクトルa とベクトルbの成分を上下に並べて、X成分を求める時はX成分を隠して、残りの4つの成分で下図のように斜めに掛けて引く、いわゆるたすき掛けという計算を行います。(と言っておきながら、私は覚えてないので、毎回調べてます...)
また、内積の計算結果はただの値(スカラー)でしたが、外積の結果はベクトルとなります。
ベクトルなので、外積の結果は向きと大きさを持ち、外積の向きは右ねじの方向となります。
(右ねじの回転方向は外積の掛ける順番となります。)
さらに外積の大きさ(ノルム)は2つのベクトルでなす平行四辺形の面積と一致します。
また、2つのベクトルが三次元の場合と言いましたが、二次元のベクトルであってもベクトルのZ成分を0(ゼロ)にする事で外積の特徴を応用する事も可能です。
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