Intel RealSense D435を使って腕の血管撮影

腕の血管は近赤外線のカメラで撮影すると見えるそうなのですが、近赤外線のカメラはかなり高価な物が多くてなかなか手が出せません。。

 

血管を見る専用の機材もあるのですが、100万円ぐらいからと、こちらもかなり高額です。

(参考)静脈が見える!「血管可視化装置」の使い勝手は?

https://tech.nikkeibp.co.jp/dm/atcl/feature/15/030200065/071800017/?ST=health

 

しかし、よくよく考えたら、私も以前購入したIntel RealSenseのD435を持っているので、これで血管が撮影できないか?試してみました。

 

ここの資料

CIGS イメージセンサを用いた静脈血管の可視化に関する研究

https://www.ce.nihon-u.ac.jp/researchcenter/biomedical_engineering/pdf/mission2/murayama/h27_2-2.pdf

 

によると、血管をコントラスト良く撮影するには830nmぐらいが良いとのことで、
D435は850nmなので、かなりイケてそう!!

 

ということで、やってみました。

 

やり方はとても簡単。

プロジェクタの前にテープを貼って、近赤外カメラで撮影するだけ。

 

まず、D435のプロジェクタはドットパターンを投影するので、このパターンを消すためにプロジェクタの前にテープを貼りました。

 

使用したのは、光を良く拡散してくれそうな、メンディングテープです。

 

このテープをプロジェクタの部分に貼り付けます。

 

そしてビューアソフトで撮影するだけ。

 

実際に撮影してみた結果がこちら↓

 

血管は見えてはいますが、少しぼんやりとしていたので、画像処理でコントラストを調整したのがこちら↓

 

そこそこ良く見えているとは思いますが、この血管は、点滴や注射を打つときに参考になるかな??

Intel RealSense D435を使って腕の血管撮影」への3件のフィードバック

  1. コメント頂きありがとうございます。

    この画像を撮影した時はレーザーパワーを調整した気がしますが、ご質問頂いている内容は以下の通りです。

    ① Ver 2.24.0
    ② Exposure:8500
    Gain:16
    Laser Power 150
    でした。

    また、コントラストを調整した画像はOpenCVを使って処理しています。

  2. 恐れ入ります。
    realsenseを使った静脈の描出に関して、大変興味を持っております。
    早速D435iを購入してテープを貼って、撮影してみたのですが、記事と同じにはならずに困っております。ご教示いただけないでしょうか?

    ①ビューワーはrealsens SDK2.0をご使用になられていると思いますが、そのバージョンはいくつでしょうか?

    ②ビューワーの設定はどのようにしたらよろしいのでしょうか?

    お忙しいところ大変恐縮ですが、ご教示ください。よろしくお願いいたします。

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