からあげ先生といえば、はてなブログでDeep Learning系の情報を多く発信しているので、Deep Learningの勉強をしていたら、一度は目にしたことがあるのでは、ないでしょうか?
そんな、からあげ先生の出した本「人気ブロガーからあげ先生のとにかく楽しいAI自作教室」を購入しました。(私はKindle版を購入)
この本は、細かい理論は置いといて、Deep Learningで出来る事を実践形式で書かれています。
内容的には画像認識(画像全体の分類)、テキスト分析、画像生成(GAN)、姿勢推定、エッジコンピューティングが扱われています。
読者の対象としては、本文中には
●Linuxに関する基礎的なコマンドの知識がある
●Pythonの基礎的な知識がある
と記載されていますが、私自身、
●Linuxのコマンドはほとんど分からない
●Pythonは少しだけ触った事がある
●Deep Learningの基礎的な理論は少し勉強した
という状態でしたが、ファイル操作などのLinuxのコマンドなどは、細かく記載されているので、何も分からない状態であっても、本の内容をマネすれば、とりあえずDeep Learningの処理を動かすことができます。
最初は、本に書かれたコードを写経しながら動かしていたのですが、タイプミスを多くしてしまい、なかなか進まなかったので、途中からは、この本のサポートページで公開されているコードをコピペしながら読み進めました。
よくよく考えたら、Deep Learningに関する書籍では、Deep Learningの理論的な説明をしている書籍は多くありますが、実際に動かすまでに、どのようなコマンド操作をして、処理を実行するか?をまとめられた本は、これまで無かったような気がします。
まさに、かゆいところに手が届いた本です。
私の興味のある範疇は、画像認識の部分だったのですが、画像をフォルダに分けて用意して、ラベル(正解データ)の作成、リサイズ、標準化、CNNモデルの作成、学習過程のグラフ表示、学習結果の混同行列の表示、学習結果のファイル保存、USBカメラを用いた推論、性能の向上と、画像を対象としたDeep Learningでやりたい事の一連の処理が具体的に書かれているので、かなり助かります。
ただ、理論的な部分は書かれていないので、CNNって何?という状態であれば、ド定番ですが、ゼロから作るDeep Learningなどを読むことをおススメします。(私もこの本から読み始めました)
Deep Learningを勉強してみたけど、次に、どうやって動かしたらいいの?という人向けには、もってこいの本だと思います。
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