フリーの数値演算ライブラリ

私のお世話になっている会社が無償で数値演算ライブラリを公開してくれました。

 

数値演算ライブラリ eyemLib

http://www.eyedeal.co.jp/product/eyemLib.html

 

内容的には行列演算(ベクトル演算)、近似計算、幾何計算、計算幾何、キャリパー(寸法計測)向け処理、二次元点群マッチング、カメラキャリブレーション など。

ちょっとキャリパー色が強いかな?

 

これらの関数は、おそらく同社が開発している位置決めライブラリ寸法計測パッケージなどでベースに使っているライブラリと思われ...

 

これらの数値演算に関してはOpenCVでも同じ様な関数はありますが、OpenCVだと無償で商用に使えますが、著作権表示がちょっと抵抗があるな~という人には、ちょうどいいと思います。

ライブラリもスタティックライブラリ(*.lib)なので、ライブラリの使用を完全に隠す事ができます。

 

このライブラリは完全フリーで商用使用可、著作権表示義務なしだそうです。

ただし、使用は自己責任にてノンサポートとなっています。

 

この会社は、画像処理アルゴリズム開発を得意とするスペシャル集団なので、関数もちょっとマニアックな感じ。

近似処理も直線、円、楕円の近似がありますが、それぞれロバスト推定に対応していたり...

個人的には各種行列演算があって、逆行列や固有値、固有ベクトルの関数もあるのは嬉しいかな?

 

関数マニュアルも付いているので、スタティックライブラリを使った事がある人で、それぞれの関数の用途を知っている人には重宝すると思います。

 

数値演算ライブラリ eyemLib

http://www.eyedeal.co.jp/product/eyemLib.html

 

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明るさは距離の2乗に反比例する

一般的に明るさは距離の2乗に反比例すると言われます。

 

なぜか???

 

光源のある点から放たれた光は放射線状に広がり、点から距離が同じ位置では明るさが等しくなります。

点から同じ位置という事は、点を中心とした球面上の明るさは等しくなります。

さらに、この球面上の明るさを全て足し合わせると、全ての光量は、どの距離でも等しくなります。

 

 

つまり、明るさは球面の面積に反比例するので、球の表面積 4πr より、

明るさは距離の2乗に反比例する

 

という事になります。

 

でも、距離が遠くても、レンズで集光すれば、明るさは明るくなるのに?!って、ひねくれ者の私はすぐに思ってしまいます。

 

 

なので、ざっくりとは

 

明るさは面積に反比例する

 

と覚えておくと、大体合ってます。

 

”大体”というのは、面積が球面上の面積であればいいのですが、平面上の面積だと、平面上の明るさは距離が短いほど均一ではなく、レンズで集光する場合にも光量のロスがあるので、厳密な意味では無いのですが、マシンビジョンにおける照明の考え方としては、明るさは面積に反比例すると思っておくと十分な場合が多いです。(ちょっと荒っぽく、現場的な感覚ですが...)

 

最初に、光源のある点から放たれた光は・・・と言いましたが、光源が点で出来ている訳ではなく、ある程度の面積を持ちますよね?

 

その場合の考え方としては、例えば豆電球のような場合では、フィラメント上の各点から光るので、点の集まりとして捉えます。

 

 

この明るさは面積に反比例するという感覚を用いると、昔、理科の実験でやった顕微鏡の理屈もなんとなく説明できます。

 

倍率が低い場合は、平面鏡を用いて観察し、倍率が高い場合は凹面鏡を用いるように教わりました。

 

【倍率が低い場合】

 

【倍率が高い場合】

 

上図を見ると分かるように低倍率の場合は、被写体の位置の面積は、あまり拡大されず、高倍率の場合は被写体の位置の面積が大きく拡大されるので、より多くの光量が必要となります。

 

そこで、高倍率の場合は凹面鏡を用いて集光し(面積を小さくし)、被写体の位置での明るさを稼いでから、拡大する事で、光量不足を補っています。

 

と、いい大人になってから思う。

小学生の頃はそれ以前に、なんでこんなに明るい場所(教室)で見てるのに、そんなに明るくする必要があるんだろう???って思ってました。

 

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【Word/Excel】曲線をきれいに描く方法

カテゴリー:Word/Excel


WordやExcelで例えばこんな↓曲線を書こうを思って、書いてみたら、

こんな感じ↓にしか書けない!

という事は無いでしょうか?

私は最近まで、そうでした。

 

これを綺麗に書くためのポイントは頂点の編集を用います。

 

書き方は、まずは挿入図形曲線を選択し、ざっくりと書きます。

 

次に描いた線上でマウスの右ボタンをクリックし、メニューを表示させたら頂点の編集をクリックします。

 

すると、曲線を構成している部分が黒い四角で表示されます。

 

 

この黒い四角の部分をさらにクリックすると、曲線の接線が表示されます。

 

 

この接線の白い四角の部分をクリックして移動する事で、Rの向き、大きさを調整できます。

白い四角が黒い四角よりも遠いと大きなRとなり、近いと小さなRとなります。

 

   

 

さらに黒い四角部分をマウスの右ボタンでクリックすると、下図のようなメニューが表示されます。

 

 

すると、デフォルトで頂点を中心にスムージングするにチェックが入っていますが、頂点で線分を伸ばすにチェックを入れると

 

 

黒い四角に対して、白い四角の部分までの距離が、それぞれ調整できるようになり、それぞれRを調整できるようになります。

さらに頂点を基準にするにチェックを入れると、頂点(黒い四角の部分)で折れ線のようになります。

 

 

これらを駆使すると、最初にお見せしたように、思い通りの曲線を描く事ができるようになります。

 

コメントへの補足

作図→曲線を使ってRの頂点付近をクリックして、後から頂点の編集で理想の曲線に近づけます。

下図の黒い点の位置がクリックした位置になります。

 

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